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一般ファン大会結果

日本代表は何を持ち帰ったか 世界選手権直後の、男女代表の現在地

男子はオーストリアを破って6位、女子は10位。デュッセルドルフで見えた日本と世界の勢力図を、男女ともに振り返ります。

読了目安:2分

LA28の出場枠を賭けて開催されたデュッセルドルフの世界選手権。日本は男子が6位、女子が10位で大会を終えました。五輪出場決定には届かなかった一方、男子はオーストリア、カナダを破り、女子もブラジル戦の完封勝ちから順位決定戦で2勝を挙げました。結果を男女別に追いながら、世界から見た日本代表の現在地を確認してみます。

メダルと五輪枠が、同じ週末に決まった

男子は米国がイタリアを46-26で下し、世界選手権6連覇。女子はカナダが米国を27-20で破り、2014年以来となる世界一に返り咲きました。3位決定戦は男子がカナダ、女子がメキシコの勝利です。[1]

この大会では、開催国としてすでに出場権を持つ米国を除く男女上位2か国に、LA28の直接出場枠が与えられました。男子はイタリアとカナダ、女子はカナダとメキシコが獲得。米国を含め、男女とも3か国ずつが五輪出場を決めたことになります。[1]

日本にとっては直接出場を逃した悔しさが残る一方、男女とも次の予選へ持ち帰れる具体的な材料もありました。以下では、まず試合経過を男女別に整理します。

男子 強豪を連破して得た6位

男子日本代表は、ナイジェリアの出場辞退による不戦勝を含むグループBを3勝で首位通過しました。14日にはカナダを37-28で下し、続く世界ランキング2位のオーストリアには43-42で競り勝ちました。谷口雄仁選手が6本のTDパスを決め、最後は西田健人選手のインターセプトで逃げ切った試合です。[2]

準々決勝の相手は、最終的に優勝する米国でした。日本は松尾良知選手へのパスも使いながら、奥村倖大選手、内田大喜選手がそれぞれ2TDを挙げ、前半を30-23で折り返します。後半に逆転を許して38-45で敗れ、ここで今大会の五輪出場権はなくなりました。[3]

順位決定戦ではパナマに42-38で勝利し、最終日の5位決定戦は米領サモアに38-48で敗れて6位。五輪枠には届かなかったものの、カナダ、オーストリアを連破し、優勝した米国を前半にリードしたことは、上位国との距離を具体的に縮めた結果として受け止めたいところです。[1][3][4]

女子 完封勝ちから始まり、10位で終えた6試合

女子日本代表は初戦でブラジルを32-0と完封しました。山本深由奈選手から近江佑璃夏選手へのTDパス、磐田千紘選手のTDパスで得点を重ね、守備は後半に3つのインターセプトを奪いました。次のパナマ戦は13-37で敗れ、初日は1勝1敗でした。[5]

グループ最終戦のカナダ戦は、前半を20-13でリードしながら20-34で逆転負け。1勝2敗の3位となり、上位8チームによる決勝トーナメントには進めませんでした。ただ、順位決定戦ではフランスに40-21、翌日にはイタリアにも41-24で勝ち、最後まで立て直す力を見せました。[6][7]

9位決定戦は中国に14-27で敗れ、女子は10位。ブラジルを完封し、フランス、イタリアに勝ち切った一方で、パナマ、カナダ、そして同じアジアの中国には敗れました。女子の世界は、カナダ、メキシコの北中米勢だけでなく、4位の英国や中国も含めて、上位との差が小さくない構図です。[1][4]

世界の結果を日本の物差しにする

男子では、米国が大会中に米領サモアへ敗れながらも優勝を取り返しました。イタリアは決勝進出で五輪枠を確保し、カナダはメキシコとの3位決定戦を制してもう一つの枠を獲得。米国の強さは変わりませんが、勝ち上がりの過程には複数の国が入り込んでいます。[1]

女子は、カナダが3連覇中の米国を決勝で止めました。メキシコは英国との3位決定戦を20-19で制して五輪枠を獲得。世界選手権の公式発表によると、4日間の試合の42%が1ポゼッション差で決着しました。フラッグフットボールは、上位国の顔ぶれだけでなく、1本のコンバージョンやフラッグプルが順位を動かす競技になっています。[1]

この国際的な広がりは、日本にとっても予選の難しさを示しています。次に必要なのは、上位国と競り合えた一部の時間を、グループリーグと決勝トーナメントを通じて再現できる強さに変えることです。

男子はフラッグへの比重、女子は立て直しが問われる

男子は、アメリカンフットボールを主戦場にしてきた選手を多くそろえる構成で、今回ある程度の結果を出しました。カナダ、オーストリアを倒してグループを首位通過したことを考えれば、五輪出場を目指す次の大会でも、この方針を軸にしていく可能性は高いでしょう。

同時に注目したいのは、各選手が今後どこまでフラッグフットボールに軸足を置くかです。アメフトで培った球際、状況判断、身体能力は代表の武器になります。ただ、国際大会ではラッシュへの対応、QBとレシーバーの細かなタイミング、接触なしで止める守備を、短期決戦でも同じ精度で出し続ける必要があります。所属チームでの活動と代表強化をどう両立させ、フラッグ特有の反復にどれだけ時間を配分できるかが、6位から五輪圏へ進む際の焦点になります。

女子は、上位チームとの壁が見えた大会でした。ブラジル、フランス、イタリアに勝ったことは土台になりますが、グループリーグで敗れたパナマ、カナダに加え、9位決定戦では中国にも敗れました。同じアジアの中国が国際舞台で存在感を増すなか、次の予選へ向けては個々のプレーだけでなく、チーム全体をどう立て直すかが問われます。

女子は、攻撃で勢いを失った時間を短くし、守備では相手に連続得点を許さない形を作れるかが大きなテーマです。上位国との距離を埋めるには、勝った試合の手応えを残すだけでなく、負けた試合の流れを具体的に分析し、代表の連係と戦い方に落とし込む必要があります。

次の五輪予選へ、男女ともに残る課題

今回の直接出場を逃したチームにも、道は残っています。2027年の各大陸選手権で、すでに出場を決めた国を除く各大陸の上位国が2028年の最終予選へ進み、そこで男女各3枠が決まります。[4][8]

デュッセルドルフは終点ではありません。男子はアメフト経験を武器としてフラッグの専門性をどう高めるか、女子は世界とアジアの上位との差をどう埋めるか。次の予選では、それぞれの課題を五輪へ進むための勝ち方に変えられるかが見どころです。